お久しぶりの更新となってしまいました、hachiです。
というのも、約1ヵ月前に夫の転勤に伴って引っ越しをしており、片付けや諸々の手続きなどを行っていたら疲れ果ててしまいパソコンに向き合う時間がとれませんでした。
ですが、最近やっと落ち着いてきました。
わたしが、というか特に娘が、です。
引っ越しの最中も、新居に本格的に住むようになってからも、状況を理解できない娘は混乱したようで、様々な変化がみられました。
どのような変化があったのか、そしてそれにどうやって対処したかをまとめておきたいと思います。
※当時娘は2歳11ヵ月でしたが、ほぼ3歳だったため「3歳」とタイトルに付けています。
Contents
3歳娘に引っ越しすることを伝えなかった
引っ越しをすること、家が変わることを娘に事前に伝えようかどうか迷いましたが、私たちは、あえて伝えないことを選びました。
理由は、まだ引っ越しというものを理解できないと思ったからです。
3歳といっても、3歳になったばかりの子と4歳に近い子とでは差があると思います。
娘はまだ2歳でまもなく3歳という状態。
これぐらいの子に
- 住むお家が変わるんだよ
- 新しいお家になるんだよ
- ばあばとはちょっと離れる所に行くよ
などと伝えても、「どういうこと?」となりそうだと感じたからです。
(今は、この選択が正しかったのかどうか正直疑問ですが…。)
荷造りは、今回はすべて引っ越し業者さんにお任せするパックにしました。
段ボールに家のものをしまっていく様子を娘に見せたくなかったからです。自分が楽したかったから、というのももちろんあります(^^;
ですので、娘は、自分のおもちゃが段ボールに入れられるとか、部屋の物がまとめられていくといったようなことは目の当たりにすることはありませんでした。
また、引っ越し日前日から実家の母に娘を預けていたため、荷物が搬出されるところもガランとした部屋も、娘はみることはありませんでした。
引っ越し当日!泣く祖父母に何かを感じる
さて、搬出作業が終わりいよいよ住み慣れた土地を離れる時がやってきます。
部屋の掃除や不動産会社の立ち合いも終わり、実家の父母の元にいる娘を迎えにいきました。
荷造りはお任せコースというものの、自分達でやらなければならないことも多くヘロヘロなわたし達。
実家でのんびり休んでいきたいところですがそうもいきません。
これから約4時間かけて車で新天地へと移動しなければならないのです。
すぐ側に住んでいたということもあり、実家の父母には随分と助けられました。
そのお礼を夫婦で伝え、心苦しいですが家族3人実家を後にすることに。
そこで、我慢していた母の涙がぽろり。父も涙をこらえている様子です。
いつもと違う雰囲気の祖父母をみて、娘はきょとんとしていました。
でも、なんだか寂しい雰囲気は感じているのか心なしかおとなしく、表情も悲しそうな感じ。
3歳ながら、大人たちのいつもと違う様子を見て、何かが起こっている、これから何か始まるのか…?ということを感じ取っていたのかもしれません。
新居に戸惑い…前のお家はどこ?
車での長旅を経てホテルで一泊したわたし達は、その翌日、いよいよ新居へと向かいました。
ここから搬入作業の開始です。
新居に入った娘の反応は、走ってみたり部屋を覗いてみたりして、初めての空間にワクワクしている様子でした。
ですが、そこに荷物が搬入されると違和感を覚え始めます。
前の家で見覚えのあるダイニングテーブルや自分の本棚、おもちゃが入った段ボールが運ばれてくると、
なんでお家の物がここにあるの?
ここは何をする場所なの?
何が起こっているの?
という感じで、「これ何?」「なんでここに置くの?」という質問をしてきます。
ここで初めて、
「今日からここがお家なんだよー」
「引っ越しっていって、前のお家からここのお家に変わってきたの」
という言葉を出しました。
それを聞いた娘、最初はよく理解しておらず、
「なーに、引っ越し?新しいお家ってなーに?」
と言っていました。
このままなんとなく受け入れてくれれば良いのにな…と思っていましたが、そうはいきません。
引っ越してから5日ほど過ぎた辺りだったと思います。
夫の有給休暇が終わり、わたしと二人の日常になったときです。
「前のお家に帰るーー!!」
と泣き出すではありませんか…。
娘にとっては、あくまでも前のお家が帰る場所で、まだ新居が暮らす場所・帰る場所にはなっていなかったのです。
娘の目をみて、
「パパのお仕事でね、ここがお家になったの」
と丁寧に説明しますが、「前のお家がいいー!」と訴えてきます。
そんなに大泣きするわけではありませんが、シクシク、我慢できずに泣いているような雰囲気です。
このときは、
「大丈夫、大丈夫。このお家すごく楽しいよ」
などと言って、娘に安心感を与えるよう抱きしめたりよしよししたりすることしかできませんでした。
3歳児の引っ越しストレスを減らすために心がけた5つのこと
ではここで、3歳を間近に控えた娘に、引っ越しのストレスを与えないようにどんなことに心がけたかをご紹介します。
大好きなおもちゃは手元に置いておく
今回の引っ越しでは、車での長時間移動、そしてホテルでの滞在がありました。
この間に、娘が「〇〇はどこ?」と大好きなおもちゃを探し始めるといけないと思ったため、いくつかのおもちゃは段ボールに入れずに持ち歩けるバッグに入れておくことにしました。
- 大好きな物に囲まれている
- 馴染みのある物が側にある
という状態にすることで、初めての場所に行くストレスを少しでも減らすようにしました。
家具の配置を同じようにする
新居での不安を減らすために、家具の配置を前の家と出来るだけ同じようになるようにしてみました。
特に意識したのは、娘に関係するものです。
- 本棚の中の本の配置
- おもちゃ棚の中のおもちゃの分類
- ダイニングテーブルでの娘の座る場所
など、娘が愛着やこだわりを持っていそうなものは極力変化を出さないように意識しました。
そうすることで、慣れない場所でも自分の落ち着く空間というのを少しは確保できたと思います。
祖父母とのコミュニケーション
これまでは実家が側にあったため、頻繁にわたしの両親と会えていた娘。
しかし引っ越しをしたことでそうはいかなくなりました。
買い物をしていても、
「これ、ばあばに後で見せようね」
などと言うので胸が痛い思いでした。
そこで、テレビ電話を最初の内は頻繁にすることにしました。
これまでのように直接会えないけど、いつも顔をみてコミュニケーションがとれることを理解してもらえれば、心の安定につながるかな、と思ったのです。
そして、新たな場所での生活を心配して電話をくれる義母や、祖母とも、スピーカーでよく話をさせました。
自分の周りにいる人はこれまでと何も変わりないことを娘には伝えたかったのです。
新天地で楽しいことを見つける
新しい家、そして新しい土地を好きになってもらうために、娘に楽しい体験をこれまで以上にさせようと決めました。
まず始めたのは、公園の開拓です。
娘は公園が大好きなので、新しい家の側に魅力的な公園があるとわかればそれだけで心が弾むと思ったからです。
案の定、近所の公園にこれまでにない遊具があると知れば、目を輝かせて夢中で遊んでいました。
また、幼稚園の園庭解放に積極的に参加するようにしました。
ちょうど今の時期は、秋の願書配布に向けて様々な幼稚園で園庭解放はプレ保育体験などがおこなわれている時期です。
この機会を利用して、娘に色々な体験をさせることにしました。
新しい家に来てからは、お友達やお兄ちゃんお姉ちゃんといっぱい触れ合えるんだ、と思ってくれたらな…と考えました。
娘との時間を多くもつ
引っ越し後は部屋の中の片付けを一刻も早く片付けたかったのですが、情緒不安定になった娘を放っておいて片付けることはできません。
少々片付いていなくても生きていける、と割り切り、娘が甘えたそうだったらとことん向き合うことにしました。
抱っこと言われれば抱っこをし、ママ遊ぼと言われれば行き、追いかけっこが始まれば鬼になり…という感じでしっかりと付き合うことを心掛けました。
おかげで、今現在も家の中は片付いていないところも多いです。
ですが、娘の気持ちは確実に安定していったと思います。
引っ越し1ヵ月後の3歳娘の様子
最初は、「前のお家に帰る」なんて言っていた娘ですが、今ではそんなことは全く言わなくなっています。
2週間程経ったある日には、「このお家、好き、楽しいね」と言ってくれましたし、今では家に帰ると大きな声で「ただいまー!」と言ってくれるようになりました。
やっと新居が娘の家・居場所になったんだと感じ、夫婦で安心しているところです。
引っ越しは3歳の娘には大きなストレスであったかもしれません。
もしかしたら、あらかじめ引っ越しすることを丁寧に説明していた方が娘には合っていたのかもしれません。
しかし、環境の変化を乗り越えた娘は、一歩お姉ちゃんに近づけたのではないかと思います。
これからも、引っ越しとは違う環境の変化はやってくるものです。
その度に、娘に寄り添って親子で成長していけたらなと思っています。
▼引っ越しについてはこちらもご覧ください。