お子さんが1歳前後になると考え始める「断乳」。
「こんなに毎日おっぱいを飲んでいるのに、本当にやめることなんてできるの?」
と不安に思うママも多いはずです。
今回は、断乳を経験したことのあるママにエピソードを寄せてもらいました。
わたし自身はいまだに断乳できていませんが、こちらのママは比較的スムーズに断乳が進んだそうです。
これから断乳をと考えているママには参考になると思いますよ♪
Contents
はじめに
まず、お話しておきたいことは、「こうすれば絶対楽に断乳出来ます」というような素敵な方法は存在しないということです。
人それぞれ、母乳量や授乳回数は違い、お子さんも、おっぱいが大好きなお子さんから、食べることの方が好きというお子さんまで、様々です。
断乳を経験したママも、「泣かれて、泣かれてとても大変だった」というママもいれば、「案外あっさり断乳完了して、少し寂しかった」というママまで、本当に人それぞれです。
ですので、「簡単に」とか「楽に」断乳が出来るといった成功法は決まっていません。
それでも、誰もが必ず断乳出来ます。それだけは確実ですので安心してください。
私の断乳経験談
まず、私の経験談をお話ししようと思います。
私は、母乳が詰まりやすい体質で、産後から母乳量の落ち着く生後6か月くらいまでは、食事などにも気を付けなければなりませんでした。
脂っこいものや、ケーキなど、いわゆる「ごちそう」のようなものを食べると、すぐに乳腺炎になってしまいました。
ですので、正直、母乳育児は私にとって辛いもので、出来るだけ早くやめたいと思っていました。
ですが、息子はなかなか離乳食が進まず、断乳の決心がつかないまま、1歳3ヶ月になったころ、再び乳腺炎になってしまいました。
その時、「これで母乳をやめよう」とやっと決意しました。
息子には、「明日から、おっぱいないよ」と伝え、私自身にも言い聞かせました。
ちょうど、その週末に、子供を連れて実家に帰る予定にしていましたので、「おっぱいがほしい」と子どもに泣かれても、一人じゃないから、何とかなるかなと思い決断しました。
おっぱいをやめる日の朝、最後の授乳をして、その後は外に連れ出し思いっきり遊ばせました。
時間がたつとだんだん胸が張ってきて辛かったのですが、とにかく子どもを疲れさせようと公園で遊ばせ続けました。
案の定、疲れ切った息子は公園から帰る途中、ベビーカーで眠ってしまい、とりあえずお昼寝前のぐずりはクリア。
昼寝から起きた後、離乳食を食べさせ、また外に連れ出しました。
その日は、どうしてもおっぱいが痛い時だけ、ごく少量搾乳しました。
断乳期間は、おやつも、子供用のジュースも「特別ね」と言って、ほしがるだけあげました。
水分が取れないことも心配でしたし、やはり機嫌が悪くなっておっぱいをほしがることを避けたかったからです。
夜もへとへとに疲れさせ、お茶を飲ませて部屋を暗くしました。
いつも、寝る前に必ず授乳していましたので、息子は「え?」という顔をしていましたが、あえて何も言わず、「ねんねしようね」と言って、そのまま寝かしつけに入りました。
疲れていたためか、少しすると息子も眠りました。
おっぱいを飲まずに寝付いたことがなかったので驚きましたが、とりあえず、夜の寝かしつけもクリア。
私の一番の心配事は、夜中に子どもが起きてしまうことでした。
母乳の間は夜2回ほど起きて、授乳しながら寝付くという日々を送っていましたので、ドキドキ…
やはり、夜中に泣いて起きてしまいましたので、その時はずっと抱っこをしていました。
眠くて辛かったのですが、抱っこひもに入れて揺すったりしているうちに、何とか寝付き、ついに最後の授乳から24時間がたちました。
2日目からは実家に行く予定でしたので、1日目と同じように、なるべく日中の活動量を増やし、おばあちゃんに遊んでもらって気を紛らわせ、何とか2日目も終わりました。
夜中に一度起きましたが、やはり抱っこで耐えました。
すると3日目にはおっぱいのことをすっかり忘れてしまったようで、一度も「おっぱい」と言いませんでした。その日辺りから夜中も一度も起きないようになり、断乳は完了しました。
おばあちゃんとお風呂に入るようにしてもらったり、周りの大人に「おっぱい」という言葉を禁止にして、なるべく思い出させないようにしたのが良かったのか、子どもにあまり泣かれることなく断乳出来たと思います。
どちらかというと、私の胸の張りの方が大変でした。もう痛くて痛くて。
最終的には子どもを母に預け、母乳マッサージに行き、その後1週間くらいで落ち着きました。
断乳してしまってからは、とても育児が楽になりました。まず、夜中に起きないことが何よりも幸せでした。授乳を考えずに服も選べますし、お出かけの時もとても楽になりました。断乳して良かったと思います。
断乳の時にやってよかったポイント
比較的スムーズに進んだ私の断乳の経験から、心がけると良いと思うポイントを整理します。
- 「断乳する」と決めたら、どんなに泣かれてもあげない
- 「この日からおっぱいないよ」と子供に伝える
- 断乳期間は、家族に協力してもらう
- 断乳期間は、子ども用のお菓子や子供用ジュースもいつもより多めにあげる
- おっぱいのことをなるべく思い出させない
- 断乳後は、ママのおっぱいケアをする
1「断乳する」と決めたら、どんなに泣かれてもあげない
泣かれたら、かわいそうで…と思うかもしれませんが、これだけは、耐えてください。
ここで、「かわいそうだし、おっぱいも張って辛いし…」と思ってあげてしまうと、「泣けばもらえる」と赤ちゃんが思ってしまい、次の断乳チャレンジの際にもとても苦労します。
ママ自身も、おっぱいが張って辛いという思いを、またもう一度しなければならなくなります。
ママのためにも、赤ちゃんのためにも、「絶対あげない」と心に言い聞かせてください。
2「この日からおっぱいないよ」と子供に伝える
よく言われる方法ですが、こどもに、おっぱいはこの日までねと伝えます。
私の場合、乳腺炎の薬を飲まなければならなかったので、息子には「明日からおっぱいないからね」と伝えました。
何日も前から伝えておくより、身構える時間がなかったのが、息子には良かったのかなと思います。
3断乳期間は、家族に協力してもらう
断乳期間中は、なるべくおっぱいのことを忘れさせ、思いっきり遊ばせて疲れさせて、ベビーカーや抱っこひもで寝るというのが一番です。パパや、おじいちゃんおばあちゃんに協力してもらいましょう。
私の場合、お風呂でおっぱいを思い出してしまうのではないかと心配だったので、断乳3日目くらいまでは、パパかおばあちゃんにお風呂に入れてもらいました。
夜中に泣いて起きてしまった時も、ママだけで辛い場合はパパに活躍してもらいましょう。
あまりにも寝てくれなければ、抱っこひもやベビーカーでパパに外を歩いてきてもらうのも良いかもしれません。
4断乳期間は、子ども用のお菓子や子供用ジュースもいつもより多めにあげる
普段あまりお菓子を食べさせないママには抵抗があるかもしれませんが、私はこの方法が効果的だったと思います。
とりあえずジュースを飲んでくれれば水分補給も出来ますし、何より「おっぱいー」と泣かれるのを避けられます。
あまりおやつはあげたくないとお思いのママも、「断乳が成功するまで」と決めて、この期間は与えても良いと思います。
5おっぱいのことをなるべく思い出させない
ママや、周りの大人たちに「おっぱい」という言葉を言わないでもらうようにお願いしましょう。
断乳をスムーズに行うためには、お子さんがおっぱいを忘れるのが一番です。
断乳にチャレンジしている間は、他のお母さんの授乳している様子なども見せない方が良いかもしれません。
6断乳後は、ママのおっぱいケアをする
今まで毎日あげていたおっぱいを急に吸ってもらえなくなるので、ママのおっぱいはパンパンに張ることがほとんどです。
キャベツを貼って冷やしたり、どうしても痛くて眠れないときなどは、圧がなくなる程度、ほんの少し絞って良いと母乳マッサージの方に言われました。
断乳を始める前に、近所で母乳マッサージをしてくれるところを探しておくのも良いかもしれません。
さいごに
昔と違い、今は、子どもがほしがるうちは母乳を与えてよいというのが一般的な考えのようです。
母乳は小さい赤ちゃんにとっては栄養源ですが、食事で栄養をある程度取れるようになってからは、お子さんの安心剤のようなものです。ママとの大事なスキンシップの手段で、とても安心するようですね。
ですので、ママがまだ授乳していたいと思うのであれば、急いでやめる必要はないと思います。
二人目を考えたり、仕事復帰が近づいて来たり、私のように、もうおっぱいはいい!と思ったりしたときに、断乳をすればよいと思います。
私の息子も、赤ちゃんの時はあんなに毎日おっぱいを飲んでいたのに、今ではそんなことをすっかり忘れて、「赤ちゃんっておっぱいのむの?」とびっくりしたような顔で聞いてきて笑ってしまいました。
兄弟のいない息子にとっては不思議なことらしいのです。
それだけ、母乳を飲んでいる期間というのは子どもの一生にしたら、ほんの一瞬です。
そう考えれば、とても尊い、大切な時間です。
ですので、ママ自身が、「もうやめよう」と思える日が来るまで、ゆっくり待つのも良いと思います。
みなさんが、「断乳しよう」決意した時に、今回の断乳のポイントを参考にしてみてください。応援しています。